筑紫国につけられた太陽の名
どんな神さま?
九州のうち、筑紫の国につけられた神さまの名前です。伊耶那岐神と伊耶那美神が生んだ筑紫島(九州)は、四国と同じように、体はひとつで顔が四つあるとされ、顔ごとに名前がありました。筑紫の国は白日別、豊の国は豊日別、肥の国は建日向日豊久士比泥別、熊曾の国は建日別です。
「白日」は、白くかがやく明るい太陽をあらわすとする説があります。「別」は、その土地をおさめる者につける言葉です。おもしろいのは、九州の四つの顔の名前すべてに、「日」の字が入っていることです。白い日、ゆたかな日、たけだけしい日。九州は、どこも太陽の国として名づけられているのです。
九州は、大和から見て西、日のしずむ方角にあります。それなのに太陽の名がつくのは、なぜでしょうか。天照大御神の孫が降り立った日向も、神武天皇が旅立ったのも九州でした。天皇の祖先のふるさとである九州を、日の神にゆかりの深い土地として考えていたのかもしれません。筑紫の国は、いまの福岡県のあたりで、のちに筑前と筑後に分かれました。大陸に向かってひらかれた玄関口で、大宰府がおかれ、外国からの使いをむかえた土地です。明るい日ざしのふりそそぐ、国の表玄関。「白日別」は、そんな筑紫にふさわしい、はれやかな名前です。
登場する主な神話
- 国生み
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 白日別
- 読み
- しらひわけ
- 区分
- 記紀の神
- 主な出典
- 古事記
- 図鑑番号
- K00181
