名のいわれに諸説ある大年神の子
どんな神さま?
名前のいわれに、いくつもの説がある神さまです。『古事記』の大年神の系譜に名前が見え、穀物の神・大年神と伊怒比売のあいだに生まれた五柱の、三番目に記されています。兄は大国御魂神と韓神、弟は白日神と聖神です。物語は語られていません。
名前の「そほり」について、よく知られているのは、朝鮮半島の言葉とかかわるとする説です。半島の古い国ぐにでは、都のことを「そふる」に近い言葉で呼んだとされ、いまの韓国の都・ソウルの名前も、同じもとをもつといわれます。兄の韓神も、半島にゆかりの名前です。兄弟そろって、海の向こうから渡ってきた神、あるいは渡ってきた人びとがまつった神と考えられています。
『日本書紀』には、須佐之男命が高天原を追われたあと、新羅の国の「そしもり」というところに降りた、という伝えがあります。この地名も、「そほり」とかかわりがあるとみる説があります。また、宮中で韓神とならんでまつられた園神を、この神と同じ神とする説もあります。古代の日本には、海をこえて多くの人びとがやってきて、新しいわざや文化を伝えました。その人びとの神が、穀物の神の子として、日本の神々の家族にむかえ入れられている。古代の人の行き来を、名前のなかに伝える神さまです。
登場する主な神話
- 大年神の系譜
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 曾富理神
- 読み
- そほりのかみ
- 区分
- 記紀の神
- 主な出典
- 古事記
- 図鑑番号
- K00190
