山野で迷うことを表すとされる神
どんな神さま?
神生みで生まれた、山や野で道にまようことをあらわすとされる神さまです。親は、山の神・大山津見神と、野の神・鹿屋野比売神。この二柱が山と野をそれぞれ受けもって生んだ八柱の神の、七番目にあたります。女神の大戸或女神と対になる男神です。
名前の「或」は「まとい」と読み、まどう、まようという意味とされます。きょうだいの神々は、土の神、霧の神、暗い谷の神の順に生まれてきました。土をふんで山に入り、霧につつまれ、うす暗い谷にふみこみ、とうとう道にまよう。山に分け入る人のたどる道すじが、そのまま神々の名前になっていると考えられています。
山でまようのは、いまでもおそろしいことです。まして地図も道しるべもない昔には、命にかかわることでした。同じところをぐるぐる回ってしまうのは、神さまや、きつねやたぬきのしわざだ、と語る言い伝えも各地にあります。昔の人は、まようというできごとにも神を見て、山に入るときは気をひきしめたのでしょう。「大戸」は、大きな入口のこととも、広い場所のこととも考えられています。広い山野の入口に立つ、まよいの神。山をあなどってはいけない、と教えてくれる神さまです。
登場する主な神話
- 国生み・神生み
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 大戸或子神
- 読み
- おおとまといこのかみ
- 区分
- 記紀の神
- 主な出典
- 古事記
- 図鑑番号
- K00114
