天の成り立ちを表す別天つ神
どんな神さま?
『古事記』のいちばんはじめ、天と地が分かれたときにあらわれた五柱の神のひとりです。天之御中主神、高御産巣日神、神産巣日神、宇摩志阿斯訶備比古遅神につづいて、五番目にあらわれました。この五柱は「別天つ神」と呼ばれ、ほかの神々とはちがうとくべつな神とされています。
天之常立神は、姿を見せることなく、すぐに身をかくしました。男女の対にならない「ひとり神」です。物語は何も語られません。名前の「常立」は、いつまでも変わらずにそこにあること、あるいは土台がしっかりとあらわれることをあらわすとされます。つまり、天という世界がたしかにでき上がったことを神さまにした名、と考えられています。
このあとすぐ、国之常立神があらわれます。天の土台ができ、つづいて国の土台ができる。対になった名前が、世界ができていく順番をあらわしているのです。『日本書紀』では、たくさんある伝えのひとつに名前が見えるだけで、あつかいは大きくありません。目に見えず、何もしないけれど、世界をささえている。足もとの地面や頭の上の空のように、あたりまえにあるものの大切さを思わせる神さまです。
登場する主な神話
- 天地のはじまり(別天つ神)
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 天之常立神
- 読み
- あめのとこたちのかみ
- 区分
- 記紀の神
- 主な出典
- 古事記
- 図鑑番号
- K00037
