建御雷神とともに降った船の神
どんな神さま?
神さまを乗せて天と地を行き来する、船の神さまです。伊耶那岐神と伊耶那美神の神生みで生まれた鳥之石楠船神の、またの名とされます。鳥のように速く、石のようにかたく、楠でつくった船。楠は水に強く、古くから船の材料にされた木です。
活やくするのは国譲りの場面です。天照大御神は、地上を平定する使いとして建御雷神を選び、天鳥船神をそえてつかわしました。二柱は出雲の浜に降り立ち、大国主神に国をゆずるようせまります。大国主神が「子の事代主神が答えるでしょう」と言うと、美保の岬で漁をしていた事代主神を呼びに行ったのも、この天鳥船神でした。
おもしろいのは、書物によるちがいです。『古事記』では名前をもつ神として語られますが、『日本書紀』では神の乗る船そのものとして書かれ、「神」とは呼ばれていません。船という道具に神がやどるのか、船はあくまで乗りものなのか。昔の人のあいだでも考え方が分かれていたことがうかがえます。空を飛ぶ鳥と海を行く船をひとつに重ねた名前には、遠くへ速く行きたいという、古い時代のあこがれがこめられています。交通の神として信仰されています。
登場する主な神話
- 国譲り
- 国生み・神生み
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 天鳥船神
- 読み
- あめのとりふねのかみ
- 区分
- 記紀の神
- 主な出典
- 古事記
- 図鑑番号
- K00038
神さまホスピタルでの配役
No.52 施設運転・送迎安全に目的地へ運ぶ同じ神とされることがある神さま
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