神意を受け止め、国譲りを決めた神
どんな神さま?
国譲りのとき、父にかわって大切な決断をした神さまです。大国主神と神屋楯比売命のあいだに生まれました。名前の「事代」は「言代」、つまり神の言葉を、かわって人に伝えることをあらわすとされます。神のお告げをつかさどる神です。
高天原から建御雷神がやってきて、国をゆずるようせまったとき、大国主神は「私は答えられません。子の事代主神が答えるでしょう」と言いました。事代主神は、美保のみさきで魚つりをしていました。呼びもどされると、「おそれ多いことです。この国は、天つ神の御子にさしあげましょう」と父に言います。そして、のっていた船をふみかたむけ、ふしぎな手のうち方をして、船を青い柴の垣根にかえ、そのなかにかくれてしまいました。
あらそわずに国をゆずる、という決断は、多くの血が流れることをふせぎました。つりをしていた姿から、のちには、たいをかかえた福の神「えびすさま」と重ねられ、漁と商売の神として広く信仰されるようになります。島根県松江市の美保神社は、その総本宮です。毎年、船で海へこぎ出す祭りや、青い柴の垣根でかこんだ船の祭りが行われ、国譲りの場面をいまに伝えています。宮中でも、天皇をまもる八柱の神のひとりとしてまつられました。
登場する主な神話
- 国譲り
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 事代主神
- 読み
- ことしろぬしのかみ
- 区分
- 記紀の神
- 主な出典
- 古事記
- 図鑑番号
- K00163
