いきいきとものを生み出す神
どんな神さま?
いきいきと、ものを生み出す力をあらわす神さまです。『古事記』や『日本書紀』の物語には登場しません。平安時代の『延喜式』に、宮中で巫女がまつる八柱の神のひとりとして、名前があげられています。神産日神、高御産日神、玉積産日神、生産日神、足産日神、大宮売神、御食津神、事代主神。天皇をまもる、八柱の神々です。
名前の「いく」は、「生きる」の「いく」。いきいきとした命の力のことです。「むすひ」は、ものを生み出し、育てる、ふしぎな力。「いきいきと生み出す力」という意味になります。八柱のうち、「むすひ」の名をもつ神は五柱います。世界のはじまりにあらわれた高御産日神と神産日神。そして、魂をとどめる玉積産日神、いきいきとした生産日神、満ち足りた足産日神です。
あとの三柱の名前を見ると、魂をしっかりとどめ、いきいきとはたらかせ、満ち足りさせる、という流れになっています。命の力を、とどめて、生かして、満たす。人が元気に生きていくために必要なはたらきが、三柱の神の名前になっているのです。次の足産日神とは、とくに深くむすびついていて、「いく」と「たる」は、古い祝いの言葉でも、よく対にして使われます。国土の神である生島神と足島神も、同じ対です。朝、目がさめて、元気に一日をはじめる力。毎日の「いきいき」をささえる神さまです。
登場する主な神話
- 宮中八神
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 生産日神
- 読み
- いくむすひのかみ
- 区分
- 古典の神
- 主な出典
- 延喜式
- 図鑑番号
- K00334
