大国主神の子孫の系譜の最初の神
どんな神さま?
大国主神の子孫をたどる、長い系譜のはじまりにいる神さまです。大国主神と、鳥取神のあいだに生まれました。日名照額田毘道男伊許知邇神という、とても長い名前の女神を妻として、国忍富神をもうけます。物語は語られず、名前と家族のつながりだけが記されています。
大国主神には、多くの子がいます。国譲りで活やくする事代主神や建御名方神、葬儀の場面に登場する阿遅志貴高日子根神。けれども『古事記』が、子から孫、孫からひ孫へと、九代にわたって子孫をたどっているのは、この鳥鳴海神の血すじだけです。目立った物語はなくても、大国主神のあとをつぐ、大切な流れの出発点にいるのです。
名前の「鳥」は、母の名前「鳥取」にちなむとされます。「鳴海」は、鳴りひびく海。波の音がとどろく海辺に、水鳥のむれが鳴きかわしている。そんな風景をあらわす名前と考えられています。出雲には、宍道湖や中海という大きな湖があり、冬にはいまも、白鳥やがん、かもなど、たくさんの渡り鳥がやってきます。鳥は、季節を知らせ、ゆたかな水辺のしるしでもありました。七代あとの子孫に、布忍富鳥鳴海神という、この神と孫の名前を合わせたような名前の神がいます。祖先の名前を受けついで、一族のつながりをしめしたのでしょう。
登場する主な神話
- 大国主神の子孫の系譜
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 鳥鳴海神
- 読み
- とりなるみのかみ
- 区分
- 記紀の神
- 主な出典
- 古事記
- 図鑑番号
- K00230
