楠でつくられた堅い船の神
どんな神さま?
楠でつくられた、かたくて速い船の神さまです。伊耶那岐神と伊耶那美神の神生みで、山や野の神々のあとに生まれました。別名を天鳥船といいます。このあと、食べものの女神、そして火の神が生まれ、伊耶那美神は命を落とします。神生みのおわり近くに生まれた神です。
名前には、船にかかせないものがつまっています。「鳥」は、鳥のように速く、かるく水の上をすすむこと。「石」は、岩のようにかたく、じょうぶなこと。「楠」は、船の材料となる木です。楠は、太く大きく育ち、水に強く、くさりにくく、虫もつきにくいので、古くから丸木舟をつくるのに使われました。大阪などの遺跡からは、じっさいに楠でつくった古代の船が見つかっています。
この神は、国譲りの場面では、天鳥船神の名前で、建御雷神とともに出雲へつかわされました。また『日本書紀』では、最初に生まれた水蛭子を、この楠の船にのせて流したと語られています。船は、人を運び、神を運び、ときには、この世からあの世へ魂を運ぶものとも考えられました。古墳の壁に、鳥がとまった船の絵がえがかれていることがあります。鳥と船は、遠い世界へわたっていくものとして、深くむすびついていたのです。海にかこまれた国の、交通の神さまです。
登場する主な神話
- 国生み・神生み
- 国譲り
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 鳥之石楠船神
- 読み
- とりのいわくすふねのかみ
- 区分
- 記紀の神
- 主な出典
- 古事記
- 図鑑番号
- K00231
神さまホスピタルでの配役
No.52 施設運転・送迎安全に目的地へ運ぶ同じ神とされることがある神さま
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