KAMI KARTE

天之水分神

あめのみくまりのかみ

天之水分神の絵

水を分け配る、分水嶺の神

どんな神さま?

神生みで生まれた、水をくばる神さまです。親は、河口の神である速秋津日子神と速秋津比売神。この二柱が河と海をそれぞれ受けもって生んだ八柱の神の、五番目にあたります。国之水分神と対になっています。

「水分」は「水くばり」のことです。山にふった雨は、尾根をさかいにして、こちらの谷とあちらの谷へ分かれて流れていきます。その分かれめ、いわゆる分水嶺にいて、里へ流れる水をほどよく分けてくれる神と考えられています。米づくりには水がかかせません。水が足りなくても、多すぎても、稲は育たないのです。

『古事記』に物語はありませんが、信仰はとてもさかんでした。奈良の吉野、宇陀、都祁、葛城には古くから水分の社があり、朝廷は雨をねがう祈りをささげました。『延喜式』の祝詞にも、水分の神にゆたかな実りを祈る言葉があります。おもしろいことに、「みくまり」という音がなまって「みこもり」と聞こえることから、のちには子どもをさずけ、守ってくれる神としても信仰されるようになりました。水をくばる神が、命をはぐくむ神になったのです。

登場する主な神話

  • 国生み・神生み

解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)

基本情報

見出し表記
天之水分神
読み
あめのみくまりのかみ
区分
記紀の神
主な出典
古事記
図鑑番号
K00048

関連する神さま

暦に登場する日

縁結びの神さまとして主役をつとめる日2月9日第4章 神生み速秋津日子神と速秋津比売神から生まれた神です。「水分」は水を配ることで、山から流れる水を分けて行きわたらせる神とされます。