伊耶那美命が最後に生んだ火の神
どんな神さま?
伊耶那美神が最後に生んだ、火の神さまです。国を生み、海、山、風、木、野の神々を生んできた伊耶那美神は、おわり近くに、この火の神を生みました。ところが、もえさかる火の子を生んだために、大やけどを負ってしまいます。苦しみながら、金属、土、水の神々を生み、とうとう亡くなりました。
妻を失った伊耶那岐神は、なきがらにとりすがって泣いたあと、腰の長い剣をぬいて、わが子である火の神の首を斬りました。すると、剣についた血から、岩をさく神、雷と剣の神、谷の水の神など、八柱の神が生まれます。さらに、斬られた火の神の体からも、頭、胸、腹、手足のそれぞれから、八柱の山の神が生まれました。火の神は、母を死なせ、父に斬られましたが、その死から十六もの新しい神が生まれたのです。
火は、あたたかさと明かりをあたえ、食べものをにたきし、土器や鉄をつくる力をくれます。けれども、あつかいをまちがえれば、すべてを焼きつくします。この神話は、火のありがたさとおそろしさを、あますところなく語っています。京都の愛宕神社や、静岡の秋葉神社は、火事をふせぐ神として、この神をまつっています。台所にはる「火の用心」のお札は、この神への祈りです。
登場する主な神話
- 神生み
- 伊耶那美命の死
- 伊耶那岐命による迦具土神斬り
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 火之迦具土神
- 読み
- ひのかぐつちのかみ
- 区分
- 記紀の神
- 主な出典
- 古事記
- 図鑑番号
- K00260
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