火の神のあとに生まれた水の女神
どんな神さま?
火の神のあとに生まれた、水の女神です。火の神・火之迦具土神を生んだ伊耶那美神は、大やけどを負って苦しみました。その苦しみのなかで、はいたものから鉱山の神が、ふんから土の神が生まれ、そして尿から生まれたのが、この弥都波能売神です。つづいて、作物を生み出す和久産巣日神が生まれました。
名前の意味には、いくつかの説があります。「水走」、つまり水が走るように流れること。「水つ早」、つまり水の出はじめ、わき出す水。あるいは、水のなかをはう蛇や龍のこと。どの説でも、水にかかわる女神であることはかわりません。『日本書紀』では罔象女と書かれ、はっきり「水の神」と呼ばれています。火がおこったあとに、火をしずめる水が生まれる。そして、土と水がそろって、作物が育つのです。
この女神は、田畑をうるおす水の神として、また、井戸の神として、広く信仰されてきました。奈良県の丹生川上神社は、朝廷が雨ごいと雨どめの祈りをささげた社で、この女神をまつっています。村の井戸や、わき水のそばにまつられる「水神さま」の多くも、この女神です。水道のじゃぐちをひねれば水が出るいまでは、忘れられがちですが、きれいな水は、命のみなもとです。その水を見まもる女神です。
登場する主な神話
- 神生み
- 火の神の誕生
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 弥都波能売神
- 読み
- みつはのめのかみ
- 区分
- 記紀の神
- 主な出典
- 古事記
- 別名・表記
- 罔象女神 みずはのめのかみ
日本書紀表記・② 記紀間の対応
- 罔象女神 みずはのめのかみ
- 図鑑番号
- K00284
神さまホスピタルでの配役
No.48 施設給排水・水質衛生管理生命を支える水を守る祀る主な神社
- 丹生川上神社 奈良県公式サイト
