帯から生まれた、長い道の神
どんな神さま?
帯から生まれた、長い道の神さまです。黄泉の国から帰った伊耶那岐神は、禊をする前に、身につけていたものを次々と投げすてました。最初に杖、その次に投げすてたのが帯です。その帯から生まれたのが、道之長乳歯神でした。身につけたものから生まれた十二柱の神の、二番目にあたります。
名前の「道の長」は、長い道のこと。帯は、ほどくと長くのびます。そのようすが、どこまでもつづく長い道に似ているので、帯から長い道の神が生まれた、と考えられています。杖は道のさかいをしめすもの。帯は長い道。どちらも、旅にかかわっています。黄泉の国からの、長くておそろしい道のりを思わせる名前です。
「ちは」の意味は、はっきりしていません。手がかりは『日本書紀』です。そこでは、この神は「長道磐神」と書かれています。「長い道の岩の神」。道ばたにあって、悪いものが通るのをふせぐ、大きな岩の神、ということになります。村のさかいや、とうげの道に、大きな石をおいて神としてまつるならわしは、日本の各地にあります。旅人は、その石に手を合わせて、道中の無事を祈りました。長い道を歩きとおすには、力と、まもりがいります。旅をする人、遠くへ行く人、長い仕事にとりくむ人を、道のかたわらから見まもる神さまです。
登場する主な神話
- 伊耶那岐命の禊
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 道之長乳歯神
- 読み
- みちのながちはのかみ
- 区分
- 記紀の神
- 主な出典
- 古事記
- 図鑑番号
- K00283
関連する神さま
- 伊邪那岐命(イザナギ) いざなきのかみ図鑑のページ
