鉱山と金属づくりをつかさどる男神
どんな神さま?
鉱山と金属づくりをつかさどる、男の神さまです。伊耶那美神は、火の神・火之迦具土神を生んだとき大やけどを負い、苦しんで床につきました。その苦しみのなかで、はいたものから生まれたのが、金山毘古神と金山毘売神です。つづいて、ふんからは土の神が、尿からは水の神と、作物を生む神が生まれました。
名前の「金山」は、金属のとれる山、つまり鉱山のことです。なぜ、はいたものから鉱山の神が生まれるのでしょうか。火でとかされた鉱石は、どろどろと赤く流れます。そのようすが似ているからだ、と考えられています。火の神が生まれたすぐあとに、金属、土、水の神が生まれるのは、火をつかって鉄をつくり、土をやいてうつわをつくる、人間のわざのはじまりをあらわしているようです。
この神は、鉄づくりや鍛冶、鋳物にたずさわる人びとに、あつく信仰されてきました。岐阜県垂井町の南宮大社は、その代表です。毎年十一月には、鍛冶の仕事をまつる「ふいご祭り」が行われ、全国の金属にかかわる会社の人びとがおとずれます。包丁やなべ、車や電車、スマートフォン。金属のないくらしは考えられません。母神の苦しみのなかから生まれた神は、いまも私たちの毎日をささえています。
登場する主な神話
- 神生み
- 伊耶那美命の病
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 金山毘古神
- 読み
- かなやまびこのかみ
- 区分
- 記紀の神
- 主な出典
- 古事記
- 図鑑番号
- K00132
祀る主な神社
- 南宮大社 岐阜県公式サイト
