鉱山と金属づくりをつかさどる女神
どんな神さま?
鉱山と金属づくりをつかさどる、女の神さまです。伊耶那美神が火の神を生んで大やけどを負い、苦しんでいたとき、はいたものから、金山毘古神と対になって生まれました。日本の神話では、大切なものをつかさどる神が、男と女のひと組であらわれることがよくあります。金属の神も、そのひとつです。
名前の「金山」は鉱山のこと。火でとかされた鉱石が、赤くどろどろと流れ出すようすをあらわすとも考えられています。昔の鉄づくりは、山から砂鉄をあつめ、土でつくった炉に木炭といっしょに入れて、三日三晩、風を送りつづけるという、たいへんな仕事でした。火の色を見きわめ、風のつよさをかえる。うまくいくかどうかは、神さまにいのるしかありません。
中国地方の山あいでは、鉄づくりの神を「金屋子さま」と呼んでまつってきました。その神は女神だといわれ、鉄をつくる人びとは、さまざまなきまりをまもって仕事をしたと伝わります。金山毘売神も、そうした信仰とむすびつけて考えられることがあります。兄神とともに岐阜県の南宮大社にまつられるほか、各地の鉱山の近くに社があります。火と土と風から、かがやく金属が生まれる。そのふしぎを見まもる女神です。
登場する主な神話
- 神生み
- 伊耶那美命の病
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 金山毘売神
- 読み
- かなやまびめのかみ
- 区分
- 記紀の神
- 主な出典
- 古事記
- 図鑑番号
- K00133
関連する神さま
- 伊邪那美命(イザナミ) いざなみのかみ図鑑のページ
- 金山毘古神 かなやまびこのかみ図鑑のページ
