竈や山の神々を生んだ母神
どんな神さま?
『古事記』の大年神の系譜に登場する女神です。穀物の神・大年神には三柱の妻がいて、天知迦流美豆比売はその一柱にあたります。物語は語られませんが、この女神から生まれた子どもたちの顔ぶれがとても豊かです。
かまどの神である奥津日子神と奥津比売命。比叡山と京都の松尾にまつられる山の神・大山咋神。庭や屋敷の神とされる庭津日神と庭高津日神。家の土地を守る阿須波神と波比岐神。山のふもとの神・羽山戸神、香山戸臣神、そして土の神・大土神。家の中のかまどから、庭、屋敷のまわり、ふもとの山まで、人が暮らす場所をまるごと守る神々がならんでいます。
名前の読み方や意味にはいくつもの説があり、定まっていません。「美豆」は水、あるいはみずみずしさをあらわすとされます。穀物の神と、みずみずしい水の女神から、暮らしを支える神々が生まれた。米づくりと家のいとなみを大切にした昔の人びとの考え方が、この系譜にあらわれています。
登場する主な神話
- 大年神の系譜
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 天知迦流美豆比売
- 読み
- あまちかるみずひめ
- 区分
- 記紀の神
- 主な出典
- 古事記
- 図鑑番号
- K00012
