庭を高く照らすとされる日の神
どんな神さま?
庭を高くてらすとされる、日の神さまです。『古事記』の大年神の系譜に名前が見え、穀物の神・大年神と天知迦流美豆比売のあいだに生まれました。きょうだいには、かまどの神、山の神、屋敷の土地の神、土の神などがいます。そのなかに、庭津日神という、よく似た名前の神もいます。
名前は、「庭の、高い、日」と読めます。庭の神とする説と、庭を高いところからてらす日の神とする説があります。昔の「庭」は、いまのように草花を植えて楽しむところではありませんでした。家の前の、ひろくて平らな場所のことで、そこで稲をほし、もみをつき、祭りをしました。家の仕事と祭りの、いちばん大切な場所だったのです。
この神は、朝廷のたいへん重要な祭りにも名前が見えます。天皇が位についてはじめて行う、いちどきりの大きな収穫祭を、大嘗祭といいます。『延喜式』によると、その祭りのためにもうけられた神聖な場所で、八柱の神がまつられました。そのなかに、「庭高日神」の名前があります。新しい米を神にささげる祭りの庭を、高い日がてらす。穀物の神の子にふさわしいはたらきです。秋の晴れた日、庭いっぱいにひろげた稲が、日の光をうけて金色にかがやく。昔の農家の、いちばんうれしい風景でした。その庭をてらす神さまです。
登場する主な神話
- 大年神の系譜
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 庭高津日神
- 読み
- にわたかつひのかみ
- 区分
- 記紀の神
- 主な出典
- 古事記
- 図鑑番号
- K00240
