家の庭を照らすとされる日の神
どんな神さま?
家の庭をてらすとされる、日の神さまです。『古事記』の大年神の系譜に名前が見え、穀物の神・大年神と天知迦流美豆比売のあいだに生まれました。兄や姉には、かまどの神である奥津日子神と奥津比売命、山の神である大山咋神がいて、そのすぐあとに名前が出てきます。
名前については、ふたつの説があります。ひとつは、庭そのものの神とする説。もうひとつは、「日」の字から、庭をてらす日の神とする説です。昔の「庭」は、家の前にある、ひろくて平らな場所のことでした。かりとった稲や麦をひろげてほし、もみをうすでつき、わらをなう。農家の仕事の多くは、この庭で行われました。また、神をむかえる祭りをするのも、庭でした。「にわ」は、ものごとを行う場所、という意味の言葉だったのです。
かまどで火をたき、庭で穀物をほす。屋根の下の神と、屋根の外の神が、きょうだいでならんでいます。日がよくあたる庭は、穀物がよくかわき、長くたくわえることができます。じめじめした日がつづくと、せっかくの米もかびてしまいます。庭に日がさすことは、一年の食べものをまもることでした。あとに名前の出てくる庭高津日神とは、ふたごのような名前です。家のまわりの、いちばん身近な日だまり。そこにいる神さまです。
登場する主な神話
- 大年神の系譜
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 庭津日神
- 読み
- にわつひのかみ
- 区分
- 記紀の神
- 主な出典
- 古事記
- 図鑑番号
- K00241
