屋敷の土台を守るとされる神
どんな神さま?
『古事記』で、穀物の神・大年神と天知迦流美豆比売のあいだに生まれた神さまです。神話に物語はありませんが、暮らしのすぐそばで信仰されてきた神として知られています。
手がかりのひとつは『万葉集』です。東国から九州の守りにおもむく防人が、庭のまんなかの阿須波の神に小柴をさしてまつり、「帰ってくるまで身をつつしんで祈ろう」とよんだ歌が残っています。家の庭にいて、旅立つ家族の無事を見守る神さまだったことがわかります。
もうひとつは宮中の祭りです。『延喜式』の祝詞では、生井神・福井神・綱長井神・波比岐神とともに、宮殿の敷地を守る五柱の神としてまつられています。名前は、足もとや家の土台のかたさをあらわすとする説などがあります。井戸の神、門口の神とならんで、家が建つ土地そのものを守る神さまです。大阪の坐摩神社は、この五柱をまつる社として知られます。
登場する主な神話
- 大年神の系譜
- 万葉集の防人歌
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 阿須波神
- 読み
- あすはのかみ
- 区分
- 記紀の神
- 主な出典
- 古事記
- 図鑑番号
- K00007
