作物を育てる土をつかさどる神
どんな神さま?
作物を育てる土をつかさどる神さまです。『古事記』の大年神の系譜に名前が見え、穀物の神・大年神と天知迦流美豆比売のあいだに生まれました。またの名を土之御祖神といいます。「土のおおもとの神」という意味です。
名前の「大」はほめ言葉、「土」はそのまま土のことです。それも、ただの地面ではなく、田や畑の、作物をみのらせる土をさすと考えられています。よい土がなければ、どんなによい種をまいても稲は育ちません。穀物の神の子として土の神が生まれるのは、とても自然なことです。
きょうだいの神々を見ると、かまどの神、庭の神、屋敷の土地の神、山の神などがならんでいて、大土神はそのいちばん最後に名前が出てきます。山から水がながれ、庭や屋敷があり、かまどで飯をたく。そのくらしのすべてを足もとからささえているのが土だ、という考え方があらわれているようです。伊勢神宮の外宮には、土宮という社があり、土地の守り神として古くから大切にまつられています。田をたがやす前に土の神に祈り、収穫のあとに感謝する。そうしたならわしは、いまも各地にのこっています。ふだんは目もくれない足もとの土に、すべての食べものが根をはっています。
登場する主な神話
- 大年神の系譜
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 大土神
- 読み
- おおつちのかみ
- 区分
- 記紀の神
- 主な出典
- 古事記
- 図鑑番号
- K00109
