土の母神を表す大土神の別名
どんな神さま?
土のおおもとをあらわす、土の母神です。『古事記』の大年神の系譜に、大土神のまたの名として記されています。大土神は、穀物の神・大年神と天知迦流美豆比売のあいだに生まれた子で、そのきょうだいには、かまどの神、庭の神、山の神などがいます。物語は伝わらず、系譜に名前が記されるだけです。
「御祖」は、「みおや」と読みます。『古事記』では、この言葉は多くの場合、母親をさして使われます。大国主神を何度もすくった母神も、「御祖命」と呼ばれていました。そこで「土之御祖神」は、「土の母なる神」、大地や土の母神をあらわすとする説があります。土は、すべての作物を生み育てる母のようなもの。その考え方が、名前になっているのです。
「母なる大地」という言い方は、世界じゅうにあります。種をまけば芽を出し、実をむすび、かれた草や落ち葉はまた土にかえって、次の命を育てます。昔の人は、その土のはたらきに、子を生み育てる母の姿を重ねました。伊勢神宮の外宮には、土宮という社があり、「大土乃御祖神」という、よく似た名前の神がまつられています。外宮のある土地を、古くからまもってきた神とされます。田畑をたがやす人、家を建てる人、すべての人の足もとをささえる母神です。
登場する主な神話
- 大年神の系譜
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 土之御祖神
- 読み
- つちのみおやのかみ
- 区分
- 記紀の神
- 主な出典
- 古事記
- 図鑑番号
- K00213
