芽ぐむ力や杭を名にもつ男神
どんな神さま?
世界のはじまりにあらわれた、神世七代の四代目の男神です。女神の活杙神と対になっています。一代前には、泥の神と砂の神があらわれました。どろどろだった大地に、ようやく泥と砂ができたところへ、この二柱があらわれます。
名前の「つの」は、角のこと。動物の角のように、かたくとがってつき出たもの、とくに葦などの草の芽立ちをあらわすとされます。春、水辺の泥のなかから、葦の芽が角のようにつんつんと顔を出します。昔の人は、それを「葦の角」と呼びました。「くい」は、地面に打ちこむ杭、または草木が土から生え出ることをあらわします。つまり、泥のなかから、角のような芽がつき出すようす。対の活杙神は、その芽がいきいきと育つようすをあらわすと考えられています。
べつの説では、杭は土地をかためるもの、また、さかいめに打って悪いものをふせぐものなので、大地の土台をかためる神、わざわいをふせぐ神とみます。どちらにしても、やわらかな泥ばかりだった世界に、はじめて「かたく立つもの」があらわれた、ということです。このあと、大地の神、形がととのったことをよろこぶ神がつづき、伊耶那岐神と伊耶那美神へとつながります。小さな芽のひとつきが、世界を動かしていく。はじまりの力の神さまです。
登場する主な神話
- 初発の神々(神世七代)
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 角杙神
- 読み
- つのぐいのかみ
- 区分
- 記紀の神
- 主な出典
- 古事記
- 図鑑番号
- K00214
関連する神さま
- 活杙神 いくぐいのかみ図鑑のページ
- 伊邪那岐命(イザナギ) いざなきのかみ図鑑のページ
- 伊邪那美命(イザナミ) いざなみのかみ図鑑のページ
