生き生きとした杭の名をもつ女神
どんな神さま?
世界のはじまりにあらわれた、神世七代の四代目の女神です。男神の角杙神と対になっています。一代前には泥や砂の神があらわれ、どろどろだった大地がようやく形になりはじめたところで、この二柱が生まれました。
名前の「活」は、いきいきとした命の力をあらわします。「くい」は、地面に打ちこむ杭、または草木の芽が土からつき出ることをさすとされます。対になる角杙神の「つの」は、角のようにとがった芽のこと。つまり二柱あわせて、やわらかな泥のなかから、角のような芽がつんとつき出し、いきいきと育ちはじめるようすをあらわしていると考えられています。
別の説では、杭は土地をかためるために打つものなので、大地の土台をしっかりさせる神、あるいは村のさかいに立ててわざわいをふせぐ杭の神、とみます。『日本書紀』では活樴尊と書かれます。どちらの説でも、何もなかった世界に、はじめて「立つもの」があらわれたことを伝えています。春、ぬかるんだ土から草の芽が顔を出すのを見ると、うれしい気持ちになります。その小さなおどろきとよろこびが、世界のはじまりの神の名前になりました。
登場する主な神話
- 初発の神々(神世七代)
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 活杙神
- 読み
- いくぐいのかみ
- 区分
- 記紀の神
- 主な出典
- 古事記
- 図鑑番号
- K00058
