記紀本文(景行天皇の段)。日本書紀の表記は「日本武尊」。大鳥大社・建部大社に祀られ、熱田神宮では相殿神
困難を越えて各地を進んだ英雄
どんな神さま?
日本の神話で、いちばん名高い英雄です。第十二代・景行天皇の皇子で、もとの名を小碓命といいます。あらあらしい力をおそれた父の天皇は、西の国の熊曾建の兄弟を討つよう命じました。まだ少年だった小碓命は、おばの倭比売命からもらった女のきものを着て、少女の姿で宴にまぎれこみ、兄弟を討ちとります。弟の熊曾建は、息をひきとる前に、「これからは倭建と名のりなさい」と、名前をおくりました。
都に帰ると、休むまもなく、こんどは東の国ぐにをしずめるよう命じられます。倭建命は、おばのもとで「父上は、私に死ねとお思いなのか」と泣きました。おばは、草那芸剣と、ひとつの袋をさずけます。相模の野で火にかこまれたとき、剣で草をなぎはらい、袋のなかの火打ち石でむかえ火をつけて、あやうく助かりました。走水の海では、あらしをしずめるため、妻の弟橘比売命が海に身を投げます。
東の国をしずめた帰り道、伊吹山の神にいどんで、病にたおれました。ふるさとの大和を思い、「大和は国のまほろば」とうたって、亡くなります。その魂は、白い大きな鳥となって、天へ飛びさったといいます。強く、そして悲しい英雄。滋賀県の建部大社や、各地の白鳥神社などにまつられています。
登場する主な神話
- 倭建命の西征・東征
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 倭建命
- 読み
- やまとたけるのみこと
- 区分
- 記紀の神(副:祭祀の神)
- 主な出典
- 古事記・日本書紀
- 別名・表記
- 日本武尊 やまとたけるのみこと
日本書紀表記・② 記紀間の対応
- 日本武尊 やまとたけるのみこと
- 図鑑番号
- K00367
祀る主な神社
- 熱田神宮 愛知県公式サイト
