草薙神剣を御霊代とする熱田の神
どんな神さま?
草薙剣にやどる、熱田の神さまです。名古屋市の熱田神宮の、中心の神です。『古事記』や『日本書紀』には、「熱田大神」という名前では登場しません。神宮では、三種の神器のひとつである草薙神剣を、神のやどるものとして、そこにおよりになる天照大御神のこと、と説明しています。
草薙剣は、須佐之男命が八俣遠呂智を退治したとき、その尾から出てきた剣です。天照大御神にささげられ、天孫降臨のとき、邇邇芸命とともに地上に降りました。のちに、伊勢の倭比売命から、東の国へ向かう倭建命にさずけられます。野原で火にかこまれたとき、この剣で草をなぎはらって助かったので、「草なぎの剣」と呼ばれるようになりました。
東の国をしずめた倭建命は、尾張の国で美夜受比売と結婚します。そして、この剣を后のもとにおいたまま、伊吹山の神を討ちに出かけ、病にたおれて亡くなりました。のこされた后は、夫をしのび、剣を熱田の地におまつりします。これが、熱田神宮のはじまりと伝えられています。千九百年の歴史をもつとされ、伊勢神宮につぐ、格の高いお宮です。織田信長は、桶狭間のたたかいの前に、ここで勝利を祈りました。「熱田さん」と親しまれ、名古屋の人びとの心のよりどころになっています。
登場する主な神話
- (熱田大神の名では記紀の神話に登場しません)
- 日本武尊の東征と草薙神剣
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 熱田大神
- 読み
- あつたのおおかみ
- 区分
- 祭祀の神
- 主な出典
- 熱田神宮の主祭神。草薙神剣を御霊代とする天照大神
- 図鑑番号
- K00391
