天照大御神を伊勢にまつった皇女
どんな神さま?
天照大御神を伊勢におまつりした、皇女です。第十一代・垂仁天皇の娘にあたります。天照大御神は、もとは天皇の御殿のなかでまつられていました。けれども、神の力があまりに強く、同じ屋根の下にいるのはおそれ多いと、御殿の外でおまつりすることになります。その役目を、おばから受けついだのが、倭比売命でした。
倭比売命は、天照大御神がおしずまりになるのに、ふさわしい土地をさがして、旅に出ます。大和から、伊賀、近江、美濃とめぐり、長い年月をかけて、伊勢の国にたどりつきました。そのとき、天照大御神が告げます。「この伊勢の国は、海のかなたの常世の国から、波がくり返しよせてくる国です。大和のかたわらにある、美しい国です。私は、この国にいたいと思います」。こうして、五十鈴川のほとりに、宮が建てられました。これが、伊勢神宮の内宮のはじまりと『日本書紀』は伝えます。
『古事記』では、おいの倭建命を助ける、やさしいおばとして登場します。西の国へ向かうときは女のきものを、東の国へ向かうときは草那芸剣と火打ち石の袋をさずけ、「父は私に死ねというのか」と泣くおいをはげましました。伊勢神宮のおまつりのしかたをさだめた人ともされます。内宮と外宮のあいだにある倭姫宮に、まつられています。
登場する主な神話
- 伊勢神宮の創祀
- 倭建命の東征(草那芸剣を授ける)
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 倭比売命
- 読み
- やまとひめのみこと
- 区分
- 記紀の神
- 主な出典
- 古事記・日本書紀(垂仁天皇の皇女)。伊勢神宮 倭姫宮
- 図鑑番号
- K00380
