須佐之男命と櫛名田比売の御子
どんな神さま?
須佐之男命と櫛名田比売のあいだに生まれた御子です。八俣遠呂智を退治した須佐之男命は、助けた櫛名田比売を妻にむかえ、出雲の須賀の地に宮を建てました。「八雲立つ」の歌がよまれた、その新しい宮で生まれたのが、八島士奴美神です。大蛇退治の物語の、しあわせな結末をかざる神といえます。
名前の「八島」は、たくさんの島。日本の国を「大八島国」と呼ぶのと同じ言い方です。「じぬみ」は、「知る主の霊」、つまり、おさめる主の神霊とする説があります。「たくさんの島々をおさめる主」という意味になります。あらぶる神だった父が、出雲におちついて最初にもうけた子に、国をおさめる者の名前がつけられているのです。
この神は、山の神・大山津見神の娘である木花知流比売を妻として、布波能母遅久奴須奴神をもうけました。そこから代をかさねて、六代目に大国主神があらわれます。『古事記』は、この八島士奴美神から、大国主神をへて、遠津山岬多良斯神までを「十七世の神」と呼んでいます。出雲の神々の、長い系譜の出発点にいる神です。『日本書紀』には、この神を大国主神その人とする伝えもあります。島根県雲南市の須我神社には、両親とともにまつられています。
登場する主な神話
- 須佐之男命の系譜
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 八島士奴美神
- 読み
- やしまじぬみのかみ
- 区分
- 記紀の神
- 主な出典
- 古事記
- 図鑑番号
- K00292
