※この解説は、出典の確認を続けています。
播磨の国をめぐり国を占めた大神
どんな神さま?
播磨の国をひらいた、大きな神さまです。播磨は、いまの兵庫県の西南部。『古事記』や『日本書紀』には登場しませんが、『播磨国風土記』には、あちこちに、この神の話が出てきます。兵庫県宍粟市の伊和神社にまつられています。播磨の国の一宮です。
風土記のなかの伊和大神は、じつによく歩きまわる神です。国じゅうをめぐって、「ここは私の土地だ」としるしを立てていきます。食事をしたところ、ねむったところ、つえを立てたところが、次々と土地の名前になりました。海をわたってきた天日槍命、つまり天之日矛と、土地をとり合った話もあります。ふたりで山の上に立ち、つる草を三本ずつ投げて、落ちたところを自分の土地とした、といいます。
力づよいだけではありません。美しい女神に結婚を申しこんで、きっぱりことわられ、怒って川の水をせき止めたこともあります。妻とどちらが早く稲を植えるかきそって、負けたこともあります。どこか人間くさい、にくめない神です。国づくりをおえたとき、「おわ」と言ったので、その地を伊和という、と伝えられています。出雲の大国主神と同じ神、とも考えられています。その子どもや妹とされる神々が、播磨の各地の山や里に、名前をのこしました。播磨の人びとの、大もとの神さまです。
登場する主な神話
- (記紀の神話には登場しません)
- 播磨国風土記の国占め
- 安師比売神への求婚
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 伊和大神
- 読み
- いわのおおかみ
- 区分
- 古典の神
- 主な出典
- 播磨国風土記。伊和神社(兵庫)
- 図鑑番号
- K00398
