※この解説は、出典の確認を続けています。
神前郡の名の由来とされる神
どんな神さま?
播磨の神前という土地の名前のもとになった神さまです。『古事記』や『日本書紀』には登場しません。『播磨国風土記』の、神前郡のところに、伊和大神の子として名前が見えます。風土記は、こう記しています。「神前と名づけたわけは、伊和大神の子、建石敷命が、神前山にいらっしゃる。神がいらっしゃることによって、名前とした。それで、神前郡という」。
「かむさき」は、「神のいる、山のみさき」という意味と考えられています。神のしずまる山があり、その山の名前が、まわりの土地ぜんたいの名前になりました。いまの兵庫県神崎郡のあたりです。千三百年前の「神前」が、「神崎」と字をかえて、いまも地図にのこっているのです。ほかの物語は伝わっていません。
名前の「建」は、いさましいこと。「石敷」は、岩をしきつめること、あるいは、岩がどっしりとしいていることをあらわすとされます。「いさましく、岩のようにどっしりとしずまる神」という意味になります。山の上に、大きな岩がならんでいるところを、神のいる場所としておがむことは、日本の各地にあります。神前山にも、そうした岩があったのかもしれません。この神前郡には、大汝命と小比古尼命が、重い土をかついで歩くのと、がまんして歩くのと、どちらが遠くまで行けるかをくらべた、というゆかいな話も伝わっています。神々の気配が、こく、のこる土地の神さまです。
登場する主な神話
- (記紀の神話には登場しません)
- 播磨国風土記・神前郡の地名由来
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 建石敷命
- 読み
- たけいわじきのみこと
- 区分
- 古典の神
- 主な出典
- 播磨国風土記
- 図鑑番号
- K00356
