道を拓き、先を照らす導きの神
どんな神さま?
道をひらき、行く先をてらす、みちびきの神さまです。邇邇芸命が天から地上へ降りようとしたとき、道がいくつにも分かれる天の八衢に、ひとりの神が立っていました。上は高天原をてらし、下は地上をてらすほど、光りかがやく神です。『日本書紀』は、鼻がとても長く、背が高く、目は鏡のようにかがやいていたと伝えます。
だれも近よれずにいると、天照大御神は天宇受売命に「あなたは、どんな相手にも気おくれしない。行ってたずねなさい」と命じました。たずねると、その神は答えます。「私は国つ神、名は猿田毘古神です。天つ神の御子がお降りになると聞いて、道案内をしようと、おむかえにまいりました」。こうして一行は、この神の先導で、高千穂の峰に降り立つことができました。
役目をおえた猿田毘古神は、天宇受売命に送られて、ふるさとの伊勢に帰ります。この話から、ものごとのはじまりをみちびく「みちひらき」の神として信仰されるようになりました。お祭りの行列の先頭を、鼻の高い天狗の面をつけた人が歩くのは、この神の姿をあらわしています。三重県の椿大神社や、伊勢の猿田彦神社にまつられ、新しいことをはじめる人、進む道にまよう人が、おまいりにおとずれます。
登場する主な神話
- 天孫降臨
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 猿田毘古神
- 読み
- さるたびこのかみ
- 区分
- 記紀の神
- 主な出典
- 古事記
- 別名・表記
- 猿田彦大神 さるたひこのおおかみ
通称(サイト表示)・③ 神社伝承 - 猿田彦命 さるたひこのみこと
日本書紀表記・② 記紀間の対応
- 猿田彦大神 さるたひこのおおかみ
- 図鑑番号
- K00174
