讃岐国につけられた穀霊の男性名
どんな神さま?
四国のうち、讃岐の国、いまの香川県につけられた神さまの名前です。伊耶那岐神と伊耶那美神が生んだ伊予之二名島(四国)は、体はひとつなのに顔が四つあるとされ、顔ごとに名前がありました。伊予は愛比売、讃岐は飯依比古、阿波は大宜都比売、土佐は建依別です。
名前は「飯の霊がよりつく男」という意味とする説が有力です。「飯」は、たいたお米のこと。つまり讃岐は、お米のみのりにめぐまれた国、という意味の名前をもらったことになります。となりの阿波の国の名も、食べものの女神・大宜都比売です。四国の四つの顔は、男と女が二人ずつ、食べものにかかわる名と、力づよさをあらわす名が組み合わされています。
讃岐平野は雨が少ない土地ですが、人びとは昔からたくさんのため池をつくって水をたくわえ、米や麦を育ててきました。小麦からうまれた讃岐うどんは、いまも香川の名物です。国の名前を神さまの名前として呼んだのは、その土地そのものに魂があると考えたからでしょう。香川県丸亀市の飯神社は、この神をまつる社とされます。ごはんの神さまが国の顔になっている、たのしい名前です。
登場する主な神話
- 国生み
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 飯依比古
- 読み
- いいよりひこ
- 区分
- 記紀の神
- 主な出典
- 古事記
- 図鑑番号
- K00079
