伊予国につけられた女性の名
どんな神さま?
四国のうち、伊予の国、いまの愛媛県につけられた神さまの名前です。伊耶那岐神と伊耶那美神が生んだ伊予之二名島(四国)は、体はひとつなのに顔が四つあるとされ、顔ごとに名前がありました。そのうち伊予の国の顔が、この愛比売です。
「比売」は女性のこと。「愛」は「え」と読み、うるわしい、すばらしいという意味とされます。伊耶那岐神と伊耶那美神がはじめて出会ったとき、たがいに「あなにやし、えをとめを」「えをとこを」と声をかけ合いましたが、その「え」と同じ言葉です。つまり「うるわしい姫」という意味になります。年上の女性、つまり姉の姫をあらわすとする説もあります。
明治のはじめ、新しい県の名前をきめるとき、この神話の名前がえらばれました。それがいまの愛媛県です。神さまの名前がそのまま県の名前になっているのは、全国でここだけといわれています。千三百年前に書きとめられた女神の名が、いまも住所や地図にのこり、毎日だれかに呼ばれているのです。あたたかな日ざしと、おだやかな瀬戸内海、みかんのみのる山。「うるわしい姫」という名は、この土地によく似合っています。
登場する主な神話
- 国生み
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 愛比売
- 読み
- えひめ
- 区分
- 記紀の神
- 主な出典
- 古事記
- 図鑑番号
- K00090
関連する神さま
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