岩のように変わらぬ命をあらわす姫神
どんな神さま?
岩のようにかわらない命をあらわす姫神です。山の神・大山津見神の娘で、花のように美しい木花之佐久夜毘売の姉にあたります。天から降りた邇邇芸命が妹に結婚を申しこんだとき、父はたいそうよろこんで、姉の石長比売もいっしょに送り出しました。
ところが邇邇芸命は、姉の姿をおそれて送り返し、妹だけをそばにおきました。父の大山津見神は、深くはじて言います。「ふたりをそろってさしあげたのには、わけがあります。石長比売をおそばにおけば、御子の命は雪がふり風がふいても、岩のようにいつまでもかわりません。木花之佐久夜毘売をおけば、木の花がさくようにさかえます。姉を返されたので、御子の命は花のようにはかないものになるでしょう」。
こうして、天皇の命にも限りができたのだと『古事記』は語ります。花の美しさと、岩の長い命。どちらもそろってこそ、という父の願いは、かないませんでした。見た目でえらぶことのあやうさを伝える物語です。石長比売は、のちに長生きの神、縁むすびの神として信仰されるようになりました。京都の貴船神社には、「ここにとどまって人びとによい縁をさずけよう」と語ったという伝えが残っています。
登場する主な神話
- 邇々芸命の結婚
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 石長比売
- 読み
- いわながひめ
- 区分
- 記紀の神
- 主な出典
- 古事記
- 別名・表記
- 磐長姫 いわながひめ
日本書紀表記・② 記紀間の対応
- 磐長姫 いわながひめ
- 図鑑番号
- K00078
