国譲りをなしとげた香取の剣の神
どんな神さま?
国譲りをなしとげた、香取の剣の神さまです。『日本書紀』に登場し、『古事記』には名前が見えません。伊耶那岐神が火の神を斬ったとき、剣からしたたった血がかたまって岩になり、その岩から生まれた神の子孫とされます。名前の「ふつ」は、刀でものをぷっつりと切る音をあらわすといわれ、「刀剣の主」という意味の名前です。
『日本書紀』の国譲りでは、この神が主役です。地上をしずめる使いをだれにするか、神々が相談して、まず経津主神がえらばれました。すると建御雷神がすすみ出て、「経津主神だけが勇ましく、私はそうではないとおっしゃるのか」と強く言ったので、ふたりでつかわされることになります。二柱は出雲の浜に降り、剣をさかさまにつき立て、そのきっ先にすわって、大国主神に国をゆずるようせまりました。そのあと、国じゅうのしたがわない神々をしずめてまわります。
千葉県の香取神宮は、この神をまつる総本社で、利根川をはさんだ茨城県の鹿島神宮とならんで、東国の守りの神としてあおがれてきました。武道の道場には、よく「鹿島大明神」「香取大明神」の掛け軸がかけられています。奈良の春日大社にも、第二殿にまつられています。勝負の神、道をひらく神として信仰されています。
登場する主な神話
- 国譲り(日本書紀)
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 経津主神
- 読み
- ふつぬしのかみ
- 区分
- 記紀の神
- 主な出典
- 日本書紀
- 図鑑番号
- K00316
