出雲国造らの祖とされる神
どんな神さま?
出雲の国をおさめた一族の祖先とされる神さまです。天照大御神と須佐之男命のうけいで生まれた天之菩卑能命の子にあたります。物語は語られませんが、『古事記』は、この神を七つもの氏族の祖先として記しています。
その筆頭が、出雲国造です。出雲大社の宮司を代々つとめてきた家で、いまもその血すじがつづいていると伝えられています。ほかにも、无耶志国造、つまりいまの東京都や埼玉県のあたりをおさめた一族、千葉県の上菟上・下菟上・伊自牟の国造、対馬の津島県直、静岡県の遠江国造の名前がならびます。西の出雲や対馬から、東の関東まで。広いはんいの一族が、この神を祖先とあおいでいたのです。
父の天之菩卑能命は、国譲りの最初の使いとして地上に降りましたが、大国主神に心をよせて帰りませんでした。けれども出雲の言い伝えでは、父にかわって子のこの神が地上に降り、あらぶる神々をしずめたと語られています。名前の「建」はいさましさ、「比良」はさかいめ、「鳥」は空を飛ぶ鳥。天と地のさかいを飛びこえる鳥、という意味にとる説があります。『日本書紀』には、この神が天から持ってきた宝が出雲大社におさめられている、という話も見えます。天と出雲をむすんだ神です。
登場する主な神話
- うけい(誓約)
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 建比良鳥命
- 読み
- たけひらとりのみこと
- 区分
- 記紀の神
- 主な出典
- 古事記
- 図鑑番号
- K00198
