村境や辻に立ち、災いを防ぐ守り神
どんな神さま?
村のさかいや、道の辻に立って、わざわいをふせぐ守り神です。『古事記』や『日本書紀』の神話に出てくる神ではなく、村の人びとのくらしのなかで、長いあいだ信じられてきた神さまです。「さえの神」「さいの神」「どうろくじん」など、土地によって、いろいろな名前で呼ばれます。
昔の人は、はやり病や、悪いものは、村の外から、道を通ってやってくる、と考えました。そこで、村の入口や、とうげ、橋のたもと、三つ辻に、神をまつって、悪いものが入ってこないよう、まもってもらったのです。黄泉の国とのさかいをふさいだ大岩や、「来るな」と言って投げた杖から生まれた岐神の話が、そのおおもとにある、とされます。
道祖神の姿は、さまざまです。ただの丸い石のこともあれば、文字をほった石のこともあります。長野県や山梨県、群馬県などには、男の神と女の神が、なかよくよりそい、手をとり合っている、ほほえましい石の像が、たくさんあります。そこから、縁むすび、夫婦円満、子宝の神としても、親しまれるようになりました。お正月のかざりをもやす、小正月の火祭り「どんど焼き」は、道祖神のお祭りとして行う土地が多くあります。旅に出る人は、村はずれの道祖神に手を合わせ、道中の無事を祈りました。道ばたで、いつも村を見まもっている、いちばん身近な神さまです。
登場する主な神話
- (民間信仰の神のため、記紀の神話には登場しません)
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 道祖神
- 読み
- どうそじん
- 区分
- 習合・信仰の神
- 主な出典
- 民間信仰。村境や辻で人々を守る神
- 図鑑番号
- K00411
