都と皇位を守りぬいた、忠義の人
どんな神さま?
命がけで、正しいことをつらぬいた人です。神話の神ではなく、奈良時代のおわりから、平安時代のはじめに生きた、朝廷の役人です。そのころ、道鏡というお坊さんが、女性の天皇にあつく信頼されて、大きな力をもっていました。そして、「道鏡を天皇にすれば、世の中はおだやかになる、と宇佐の八幡の神がお告げになった」という知らせが、都にとどきます。
天皇は、ほんとうかどうかをたしかめるため、和気清麻呂を、九州の宇佐へつかわしました。道鏡は、「よい知らせを持ち帰れば、高い位につけてやろう」と、清麻呂にささやきます。けれども、清麻呂が持ち帰った神のお告げは、こうでした。「わが国は、はじまって以来、天皇と家来のくべつがさだまっている。天皇のあとつぎには、かならず皇族を立てよ」。道鏡のたくらみは、やぶれました。
怒った道鏡は、清麻呂の名前を、きたない名前にかえさせて、九州の南へ流します。とちゅう、足をいためて歩けなくなった清麻呂を、三百頭ものいのししが、どこからともなくあらわれて、まもりながら送りとどけた、と伝えられています。のちにゆるされて都にもどり、京都に新しい都をつくる仕事に、力をつくしました。京都の護王神社には、こま犬のかわりに、いのししの像があります。足腰の守り神として、親しまれています。
登場する主な神話
- (人物神のため、記紀の神話には登場しません)
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 和気清麻呂公
- 読み
- わけのきよまろこう
- 区分
- 人物神
- 主な出典
- 護王神社の祭神
- 図鑑番号
- K00412
祀る主な神社
- 護王神社 京都府公式サイト
