平安時代の学者・政治家(845〜903)。天満宮の祭神、天神信仰
学問の神さま「天神さま」
どんな神さま?
「天神さま」として親しまれる、学問の神さまです。神話の神ではなく、平安時代にじっさいに生きた人です。学者の家に生まれ、五歳で和歌を、十一歳で漢詩をつくったと伝えられます。学問で身を立て、天皇にあつく信頼されて、右大臣という高い位にまでのぼりました。
ところが、そのことをねたんだ人びとのたくらみによって、無実の罪をきせられ、都から遠い九州の大宰府へ追いやられてしまいます。都を去るとき、庭の梅の木に「東風が吹いたら、においをとどけておくれ。主人がいなくても、春を忘れるなよ」とよびかけました。その梅は、主人をしたって、ひと晩で大宰府まで飛んでいった、と伝えられています。道真公は、二年後、大宰府でさびしく亡くなりました。
そのあと、都では、雷が御殿に落ちるなど、おそろしいできごとがつづきます。人びとは、道真公のたたりだとおそれ、その魂をなぐさめるために、京都に北野天満宮を建てました。お墓のあった大宰府には、太宰府天満宮が建てられます。やがて、おそろしい神としてではなく、まじめに学び、正直に生きた人として、うやまわれるようになりました。いまは全国に一万あまりの天満宮があり、受験生たちが合格を祈ります。梅の花と牛が、天神さまのしるしです。
登場する主な神話
- (人物神のため、記紀の神話には登場しません)
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 菅原道真公
- 読み
- すがわらのみちざねこう
- 区分
- 人物神(副:習合・信仰の神)
- 主な出典
- 神社祭祀(北野天満宮・太宰府天満宮)
- 別名・表記
- 天神さま てんじんさま
神社・信仰での名・③ 神社伝承 - 天満大自在天神 てんまんだいじざいてんじん
神社・信仰での名・④ 後世の習合・信仰
- 天神さま てんじんさま
- 図鑑番号
- K00369
