知恵を集め、策を練る神
どんな神さま?
神々の知恵ぶくろとして活やくする、知恵の神さまです。高御産巣日神の子とされます。名前は「多くの思いをかねそなえる」という意味で、ひとりでたくさんの人の知恵をあわせもつ神と考えられています。『古事記』のなかで、神々がこまったとき、まっ先に名前があがるのがこの神です。
天照大御神が天岩戸にこもり、世界がまっ暗になったとき、八百万の神々は天の安の河原に集まって、思金神に考えさせました。思金神の立てた作戦は、こうです。長鳴きのにわとりを集めて鳴かせる。鏡と玉をつくらせる。うらないをさせ、さかきに鏡や玉をかざり、祝詞をとなえさせ、岩戸のわきに力の神をかくれさせ、そして舞いの神におどらせる。それぞれの神のとくいなことを組み合わせた、みごとな計画でした。
国譲りでは、地上へつかわす使いをだれにするか、何度も意見をもとめられます。天孫降臨では、邇邇芸命にしたがって地上に降り、祭りごとをとりしきる役目をまかされました。ひとりで何もかもするのではなく、みんなの力をひき出して、ひとつの大きな仕事にまとめあげる。それがこの神の知恵です。埼玉県の秩父神社や長野県の戸隠神社などにまつられ、学問や受験の神として信仰されています。
登場する主な神話
- 天岩戸
- 国譲り
- 天孫降臨
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 思金神
- 読み
- おもいかねのかみ
- 区分
- 記紀の神
- 主な出典
- 古事記
- 別名・表記
- 思兼神 おもいかねのかみ
日本書紀表記・② 記紀間の対応
- 思兼神 おもいかねのかみ
- 図鑑番号
- K00127
