KAMI KARTE

天迦久神

あめのかくのかみ

天迦久神の絵

尾羽張神のもとへ行った使いの神

どんな神さま?

国譲りの物語で、むずかしい使いをはたした神さまです。地上を天の神にゆずらせるため、高天原は次々と使いを送りましたが、うまくいきません。そこで思金神たちは、天安河の川上にいる剣の神・天之尾羽張神か、その子の建御雷神をつかわそうと考えました。

ところが天之尾羽張神は、川の水をせき止めて道をふさいでいたため、ほかの神は近づくことができません。そこで選ばれたのが天迦久神でした。天迦久神がたずねていくと、天之尾羽張神は「おそれ多いことです。お仕えしましょう。ただ、この役目にはわが子の建御雷神がよいでしょう」と答えます。こうして建御雷神が地上へ向かい、国譲りがなしとげられました。

だれも行けない場所へ、なぜこの神だけが行けたのでしょうか。名前の「かく」は鹿の子をさすとする説があり、山や川をかるがると越える鹿の神と考えられています。建御雷神をまつる鹿島神宮で鹿が神の使いとされるのは、この話にちなむともいわれます。船をこぐ人をさす言葉とみる説もあります。大きな仕事の前には、道をひらく使いがいたのです。

登場する主な神話

  • 国譲り
  • 建御雷神の派遣

解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)

基本情報

見出し表記
天迦久神
読み
あめのかくのかみ
区分
記紀の神
主な出典
古事記
図鑑番号
K00027

関連する神さま

暦に登場する日

縁結びの神さまとして主役をつとめる日8月25日第16章 国譲り古事記の国譲りで、天安河の川上にいる天之尾羽張神のもとへ使者として遣わされた神です。名前は鹿に関わるという説があります。