真夏の高く照る太陽を表す神
どんな神さま?
真夏の、高くてりつける太陽をあらわす神さまです。『古事記』の大年神の系譜に名前が見えます。大年神の子の羽山戸神と、食べものの女神・大気都比売神のあいだに生まれた八柱の神の、五番目の子です。またの名を、夏之売神といいます。
名前は、「夏の、高い、日」と読めます。夏の太陽は、冬よりずっと高いところを通り、まうえからじりじりとてりつけます。その強い日ざしをあびて、稲はぐんぐんと育ちます。田植えのあと、夏に日ざしが足りないと、稲は実をつけません。昔から、「日でりに不作なし」という言葉があるほど、夏の太陽は米づくりにかかせないものでした。その夏の日を、神さまにした名前です。
八柱のきょうだいは、一年の米づくりを順にあらわしているとされます。春、山の神をむかえ、苗を育て、早乙女が田植えをし、水をまく。そこまでが四柱。五番目に、夏の太陽の神があらわれ、六番目の秋の女神、七番目の茎がのびる神、八番目の新しい建物の神へとつづきます。春の仕事がおわり、あとは太陽にまかせて、稲の育ちを見まもる季節。その中心にいるのが、この神です。青あおとした田んぼに、夏の日がふりそそぎ、稲の葉がきらきらと光る。日本の夏の、なつかしい風景をつかさどる神さまです。
登場する主な神話
- 大年神の系譜
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 夏高津日神
- 読み
- なつたかつひのかみ
- 区分
- 記紀の神
- 主な出典
- 古事記
- 図鑑番号
- K00236
