KAMI KARTE

事解之男神

ことさかのおのかみ

事解之男神の絵

別れの場ではらい清めて生まれた神

どんな神さま?

別れの場で、はらい清めて生まれた神さまです。『日本書紀』の一書に、泉津事解之男の名前で登場します。黄泉の国から逃げ帰った伊耶那岐神は、さかいの坂で、追ってきた伊耶那美神と向かい合い、「夫婦の縁を切ろう」と別れをつげました。そのとき、はいたつばから速玉之男が生まれ、つづいて、はらい清めたところから生まれたのが、この神です。

名前の「ことさか」は、「事を解き放つ」、つまり、ものごとのかかわりをほどいて、はなすことをあらわすとされます。夫婦としてむすばれていた縁を、ここできっぱりとほどく。その「けじめ」を神にした名前と考えられています。頭につく「よもつ」は、黄泉の国の、という意味です。黄泉の国とのかかわりを、ここでたち切るのです。

別れは、悲しいことです。けれども、どうしてもはなれなければならないときがあります。伊耶那岐神は、亡き妻への思いをたち切れずに黄泉の国まで行きましたが、最後には、生きている者の世界へもどる決心をしました。そのけじめがあったから、このあとの禊で、天照大御神たちが生まれます。先に生まれた速玉之男とともに、のちに熊野の神とむすびつけられ、熊野の社にまつられるようになりました。悪い縁やくせを切って、新しくやり直したい。そう願う人が手を合わせる神さまです。

登場する主な神話

  • 黄泉の国からの別れ

解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)

基本情報

見出し表記
事解之男神
読み
ことさかのおのかみ
区分
記紀の神
主な出典
日本書紀
図鑑番号
K00320
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暦に登場する日

縁結びの神さまとして主役をつとめる日10月23日第21章 日本書紀の神々日本書紀の一書で、伊奘諾尊が泉平坂で伊奘冉尊と別れるとき、速玉之男に続いて、はらい清めたところから生まれたとされる神さまです。