KAMI KARTE

速玉之男

はやたまのお

速玉之男の絵

別れの誓いの唾から生まれた神

どんな神さま?

別れのちかいから生まれた神さまです。『日本書紀』の一書に登場します。黄泉の国から逃げ帰った伊耶那岐神は、この世とあの世のさかいの坂で、追ってきた伊耶那美神と向かい合いました。言いあらそいのすえ、伊耶那岐神は「これで夫婦の縁を切ろう」と別れをつげます。そして「もう負けない」と言って、つばをはきました。そのつばから生まれた神が、速玉之男です。

昔の人にとって、つばをはくことは、約束をかためるしるしでした。口から出たことばと同じように、つばにも魂がこもっていると考えたのです。いまでも、指きりをして約束をするとき、「うそついたら」と言葉をそえます。それと同じように、つばで約束をとじこめました。「はやたま」は、「いきおいのよい魂」、あるいは「かがやく玉」という意味とされます。つづいて、はらい清めたところから、事解之男神が生まれました。

『日本書紀』には、これ以上の物語はありません。けれども、この神は、のちに和歌山県の熊野の神とむすびつけて語られるようになります。熊野三山のひとつ、新宮市の熊野速玉大社の神、熊野速玉大神です。約束をかため、けじめをつける。そこから、新しいはじまりが生まれます。「新宮」という地名にふさわしい、新しい出発の神として信仰されています。

登場する主な神話

  • 黄泉の国からの別れ

解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)

基本情報

見出し表記
速玉之男
読み
はやたまのお
区分
記紀の神
主な出典
日本書紀
図鑑番号
K00319
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祀る主な神社

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暦に登場する日

縁結びの神さまとして主役をつとめる日10月22日第21章 日本書紀の神々日本書紀の一書で、伊奘諾尊が泉平坂で伊奘冉尊と別れるとき、吐いた唾から生まれた神さまです。のちに熊野の速玉の神と結びつけて語られます。