禍を直すために生まれた清めの女神
どんな神さま?
けがれを清め、わざわいを直すために生まれた女神です。黄泉の国から帰った伊耶那岐神が、川の中ほどにもぐって身をすすいだとき、まず黄泉の国のけがれから、わざわいの神である八十禍津日神と大禍津日神が生まれました。
そこで、そのわざわいを直そうとして、三柱の神が生まれます。神直毘神、大直毘神、そしてこの伊豆能売です。わざわいが生まれたら、すぐにそれを直す力も生まれる。悪いことが起きても、もとにもどす力がかならずはたらく、という考え方が、この場面にはあらわれています。
ふしぎなのは、名前に「神」がつかないことです。前の二柱には「神」がつくのに、伊豆能売だけは呼びすてです。そのため、もとは神さまそのものではなく、直毘の神をまつって清めの儀式を行う巫女だったのではないか、とする説があります。名前の「いづ」は、おごそかで清らかな力をあらわす言葉とされますが、意味は定まっていません。『日本書紀』には登場しない、なぞの多い女神です。まちがいや失敗があっても、それを直し、清めてやり直すことができる。そう信じる心のよりどころになる神さまです。
登場する主な神話
- 伊耶那岐命の禊
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 伊豆能売
- 読み
- いずのめ
- 区分
- 記紀の神
- 主な出典
- 古事記
- 図鑑番号
- K00069
