天孫降臨に先立ち「作金者(かなだくみ)」とされた鍛冶・製鉄の神
刀や斧を作った一つ目の鍛冶の神
どんな神さま?
刀やおのをつくった、ひとつ目の鍛冶の神さまです。『日本書紀』の一書と、『古語拾遺』に登場します。『古語拾遺』によると、天照大御神が天の岩戸にこもったとき、神々はそれぞれのわざで祭りの準備をしました。天目一箇神は、いろいろな刀、おの、そして鉄の鈴をつくります。『日本書紀』の一書では、国譲りのあと、祭りのために金属の道具をつくる役目をさだめられました。
名前は「天の、目がひとつの神」という意味です。なぜ、鍛冶の神が、ひとつ目なのでしょうか。昔の鍛冶は、炉のなかのもえさかる火を、片目でじっと見つめて、鉄のやけぐあいをたしかめました。長年つづけるうちに、片方の目を悪くする人が多かった、といわれます。その姿が、神の名前になったと考えられています。世界の神話にも、ひとつ目の鍛冶の神がいます。山にすむ、ひとつ目の妖怪の言い伝えも、この神とかかわりがあるとする説があります。
三重県桑名市の多度大社には、この神をまつる社があり、雨をよぶ神、風の神としても信仰されています。鍛冶や、金属をあつかう仕事の人びとの守り神です。包丁、はさみ、くわ、かま。鉄の道具がなければ、料理も、農業も、家づくりもできません。火の前で、目をこらして仕事にうちこむ人の神さまです。
登場する主な神話
- 天の岩戸(古語拾遺)
- 国譲り
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 天目一箇神
- 読み
- あめのまひとつのかみ
- 区分
- 記紀の神(副:古典の神)
- 主な出典
- 日本書紀(神代下 第九段 一書第二)・古語拾遺
- 図鑑番号
- K00374
神さまホスピタルでの配役
No.14 医療技術臨床工学技士機器と技術で生命を支える祀る主な神社
- 多度大社 三重県公式サイト
