近江の御上でまつられる神
どんな神さま?
近江の国、いまの滋賀県野洲市の三上山にまつられる神さまです。『古事記』では開化天皇の段に、近江の御上の神職がたいせつにまつる神として名前が記されています。物語のなかで活やくするわけではありませんが、古くからその土地の人びとに信仰されてきた神であることがわかります。
この神の娘の息長水依比売は、開化天皇の皇子である日子坐王の妻となりました。その子孫は各地に広がり、のちの天皇の后も出ています。近江の神の血すじが、大和の王家とむすびついていったことを伝える系譜です。
三上山は、すそ野をなだらかに引く美しい形から「近江富士」と呼ばれます。ふもとの御上神社は、いまもこの神をまつり、山そのものを神のいます場所としてあおいでいます。名前の「御影」は、神の霊やその光をあらわすとされ、天上の神の光がやどる山という意味にとれます。鍛冶の神である天目一箇神と同じ神とする伝えもあり、ものづくりの神としても信仰されてきました。大むかでが山を七まき半していたという俵藤太の伝説も、この三上山が舞台です。ふるさとの山をあおぐ心が、神さまの名前になりました。
登場する主な神話
- 開化天皇の系譜
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 天之御影神
- 読み
- あめのみかげのかみ
- 区分
- 記紀の神
- 主な出典
- 古事記
- 図鑑番号
- K00046
祀る主な神社
- 御上神社 滋賀県公式サイト
