記紀本文(第18代反正天皇)。日本書紀の表記は「瑞歯別天皇」。生まれつき歯が美しく揃っていたと紀に記される
美しい歯が名の由来とされる反正天皇
どんな神さま?
美しい歯が名前のいわれとされる、第十八代・反正天皇です。仁徳天皇の皇子で、兄は履中天皇、弟は允恭天皇です。『古事記』は、この天皇について、めずらしく、すがたかたちをくわしく記しています。背の高さは、九尺二寸半。歯の長さは一寸、広さは二分。上下の歯が、ひとつの骨のようにきれいにそろっていて、まるで玉をつらぬいたようだった、というのです。「みずは」は、「みずみずしい歯」という意味です。
『日本書紀』は、淡路島で生まれたと伝えます。生まれたとき、もう歯がそろって生えていて、そのとき、いどのそばに「たじひ」の花が落ちていたので、「たじひのみずはわけ」と名づけられた、といいます。
兄の履中天皇が位につこうとしたとき、もうひとりの兄弟が、御殿に火をつけて、うばおうとしました。逃げのびた兄は、弟の水歯別命をうたがいます。水歯別命は、身のあかしを立てるため、敵の家来をたくみに味方につけて、敵を討たせました。そして、主君をうらぎったその家来も、宴のあとで討ちとります。こうして兄の信頼をえて、のちに河内の丹比に宮をおいて、天下をおさめました。大阪府堺市には、この天皇のお墓とされる大きな古墳があります。歯の神さまとして、歯の健康を願う人びとにも親しまれています。
登場する主な神話
- 住吉仲皇子(墨江中王)の乱
- 丹比柴籬宮での即位
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 水歯別命
- 読み
- みずはわけのみこと
- 区分
- 記紀の神
- 主な出典
- 古事記・日本書紀
- 別名・表記
- 瑞歯別天皇 みずはわけのすめらみこと
日本書紀表記・② 記紀間の対応 - 瑞歯別命 みずはわけのみこと
通称(サイト表示)・表記ゆれ
- 瑞歯別天皇 みずはわけのすめらみこと
- 図鑑番号
- K00375
