泥の名をもつ最初の男女神の男神
どんな神さま?
世界のはじまりにあらわれた、神世七代の三代目の男神です。女神の須比智邇神と対になっています。それまでの神々は、男女の区別のない「ひとり神」で、あらわれてはすぐに身をかくしました。この二柱は、『古事記』ではじめて男と女のひと組としてあらわれた神さまです。
名前の「う」は泥、「ひぢ」は土をあらわすとされます。対になる須比智邇神の「す」は砂のこと。つまり、泥の男神と砂の女神です。世界のはじめ、大地はまだ水にうかぶあぶらのように、ただよっていました。そこに、ようやく泥と砂があらわれ、地面のもとができはじめた。そのようすを神さまにした名と考えられています。『日本書紀』では埿土煑尊と書かれます。
このあと、杭や芽の神、大地の神、形がととのったことをよろこぶ神がつづき、七代目に伊耶那岐神と伊耶那美神があらわれます。泥から芽が出て、大地がかたまり、ついに人の姿をした男女の神がうまれる。神世七代は、世界がだんだん形になっていく物語なのです。田んぼの泥は、手でさわるとやわらかく、あたたかいものです。昔の人は、命をはぐくむ泥に、世界のはじまりを見ていたのかもしれません。
登場する主な神話
- 初発の神々(神世七代)
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 宇比地邇神
- 読み
- うひじにのかみ
- 区分
- 記紀の神
- 主な出典
- 古事記
- 図鑑番号
- K00086
関連する神さま
- 須比智邇神 すひちにのかみ図鑑のページ
- 伊邪那岐命(イザナギ) いざなきのかみ図鑑のページ
- 伊邪那美命(イザナミ) いざなみのかみ図鑑のページ
