KAMI KARTE

建日方別

たけひかたわけ

建日方別の絵

吉備児島につけられた勇ましい名

どんな神さま?

大八島国につづいて生まれた六つの島の、いちばんはじめの島、吉備児島の別名です。伊耶那岐神と伊耶那美神は、八つの大きな島を生んだ帰りがけに、さらに六つの島を生みました。その最初がこの島で、いまの岡山県の児島半島にあたるとされます。

「半島なのに、島?」と思うかもしれません。じつは児島は、昔はほんとうに海にうかぶ島でした。本州とのあいだには、「吉備の穴海」と呼ばれるあさい海がひろがり、船が行き来していたのです。川が運ぶ土砂がつもり、江戸時代からの大がかりな干拓で陸つづきになって、いまの岡山平野ができました。神話は、まだ島だったころの姿を伝えています。

別名の「建」は、いさましいこと。「日方」は、風の向きをあらわす古い言葉で、南のほうから吹く風の名前とされます。瀬戸内海の船乗りたちは、風の名前をこまかく呼び分けて、海を行き来しました。「いさましい日方の風の神」という名前は、帆に風をうけてすすむ船のようすを思わせます。吉備の国は、大和とならぶほどの力をもった国で、瀬戸内海の海の道をおさえていました。『日本書紀』では、この島を大八洲のひとつに数える伝えも多く、それだけ大切な島だったことがわかります。

登場する主な神話

  • 国生み(六島)

解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)

基本情報

見出し表記
建日方別
読み
たけひかたわけ
区分
記紀の神
主な出典
古事記
図鑑番号
K00196

関連する神さま

暦に登場する日

縁結びの神さまとして主役をつとめる日1月25日第3章 国生み大八島国を生み終えた帰りに、伊耶那岐神と伊耶那美神が生んだ吉備児島の別名です。今の岡山県の児島半島にあたるとされます。一緒に紹介する神さまも、同じ場面に登場します。