天照大御神に授けられた首飾りの玉
どんな神さま?
天照大御神がさずかった、首かざりの玉の神さまです。禊で三柱のとうとい子を得た伊耶那岐神は、たいそうよろこびました。そして、自分の首にかけていた玉の首かざりをはずし、ゆらゆらと、すずやかな音をたててゆり鳴らしながら、天照大御神にさずけて言います。「あなたは、高天原をおさめなさい」。『古事記』は、「この首かざりの玉の名を、御倉板挙之神という」と記しています。
「みくら」は、りっぱな倉。「たな」は、棚のことです。「倉の棚にまつる神」という意味とされます。天照大御神が、父からさずかった大切な玉を、倉の棚の上に安置して、神としてまつった。それで、この名前がついたと考えられています。玉には、もとの持ち主の魂がやどります。父の魂と力が、玉とともに娘に受けわたされたのです。
この「倉」が何の倉なのかについては、ふたつの考え方があります。ひとつは、宝物をおさめる倉。もうひとつは、稲をおさめる倉です。昔の人は、稲には魂がやどっていると考え、次の年にまく種もみを、倉の棚にていねいにまつって冬をこさせました。そうすると、首かざりの玉は、稲の魂のしるしともいえます。天照大御神は、太陽の神であり、稲のみのりをもたらす神でもあります。親から子へ、大切なものをゆずりわたす。その場面にかがやく、玉の神さまです。
登場する主な神話
- 三貴子の分治
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 御倉板挙之神
- 読み
- みくらたなのかみ
- 区分
- 記紀の神
- 主な出典
- 古事記
- 図鑑番号
- K00281
神さまホスピタルでの配役
No.36 事務局経理・財務大切な財を預かり、正しく守る関連する神さま
- 天照大御神 あまてらすおおみかみ図鑑のページ
- 伊邪那岐命(イザナギ) いざなきのかみ図鑑のページ
